司法試験の答案添削を受けた後にやること―赤字を読んで終わらせない復習法

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 答案添削を受けると、赤字がたくさん入った答案を見て「分かった気」になります。

 しかし、本当に重要なのは次の答案で同じ指摘を受けないことです。添削は評価表ではなく、次の行動を決める材料として使います。

1 コメントを6種類に分ける

 まず、指摘を次のどれかに分類します。

  • 知識
  • 条文
  • 問題文の読み方
  • 規範
  • あてはめ
  • 時間・構成

 同じ「論点落とし」でも、原因が違えば対策も変わります。

2 添削者の完成答案を作ろうとしない

 コメントを全部足して答案を書き直すと、実際の本番時間では書けない超大作になることがあります。

 添削者が指摘した内容のうち、本番で優先すべきものは何かを考えます。

3 修正は「一文」で言語化する

 次回の課題を一文にします。

 「あてはめを厚くする」ではなく、「規範の要素ごとにプラス・マイナス事実を一つずつ置く」といった形です。

 抽象的な反省より再現しやすくなります。

4 同じ問題を丸写ししない

 復習で参考答案を書き写しても、次の初見問題でできるとは限りません。

 同じ論点が出る別年度・別問題を使って、本当に修正できたか確認する方が効果的です。

5 指導者によってコメントが違うとき

 答案には唯一の書き方がないため、指導者によって評価が分かれることがあります。

 その場合、「どちらが正しいか」だけでなく、双方が何を評価しているかを分けてください。条文の正確さを重視しているのか、事実評価なのか、時間内の実現可能性なのか。

6 必要ならセカンドオピニオンを使う

 長期間同じ指導を受けても成績が動かない、普段の評価と本試験成績が大きくずれる、といった場合には、一度別の人に答案と学習記録を見てもらう意味があります。

 ただし、指導者を増やしすぎて毎回方針を変えるのも逆効果です。

7 最後に「次の一通」を書く

 添削の復習は、理解した時点では終わりません。

 次の答案で修正を再現できて初めて終了です。添削を受けたら、なるべく近い時期に次の一通を書いてください。

8 添削後48時間を目安にやること

 添削を受けたら、できれば48時間ほどを目安に一度見直したいところです。

  1. コメントを6分類する
  2. 次回直す点を1~2個に絞る
  3. 必要な条文・判例だけ確認する
  4. 答案構成を5~10分で作り直す

 ここで完成答案を書き直す必要はありません。何をどう直すかが言語化できれば十分です。

9 1週間を目安に「別問題」で確認する

 同じ問題を覚え直すだけでは、本当に修正できたか分かりません。

 例えば「原告適格の個別化が弱い」と指摘されたなら、別年度の原告適格問題で同じミスが出ないか確認します。「刑訴で条文が出てこない」なら、別の捜査問題で六法を引く練習をします。

 添削コメントを一般化して別問題へ移せるかが、復習の本丸です。

10 添削メモは蓄積しすぎない

 全コメントをノートへ写すと、復習資料が巨大になります。

 残すのは「繰り返している指摘」と「次回の行動」に絞ってください。例えば「評価語の後に理由を書く」「設問2に40分残す」といった一行メモで十分です。

 同じ指摘が3回出たら、それはその科目だけの問題ではなく、自分の答案作成上の癖である可能性があります。

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