私は法律書を買うのがかなり好きです。本屋に行くと、気になる本をつい手に取ってしまいます。
以前、本棚を整理したとき、あまり使っていない専門書が次々と出てきました。「後で読もう」と思って買った本ほど、結局読まないものですね。
ただ、法律書を集めることと、司法試験・予備試験のために教材を買うことは、分けて考えた方がよいと思います。
1 「安い」と「必要」は別の話
5,000円の本が半額なら、つい買いたくなります。しかし、その本を使わなければ、2,500円の未使用教材が増えるだけです。
司法試験の勉強では、良い本が多すぎること自体が悩みになります。必要な本を買うのはもちろんよいことですが、「良書だから」「セールだから」だけでは、勉強する時間が足りなくなってしまいます。
2 買う前に「何に使う本か」を一文で言う
私なら、買う前にその本の用途を一つ決めます。
- 民法で分からなかった制度を調べるための辞書にする。
- 行政法の過去問に入る前に、短い事例問題を解く。
- 刑事訴訟法の伝聞法則だけを補強する。
- 短答の条文問題で間違えた箇所を確認する。
このように具体的に言える本なら、勉強計画に組み込みやすいです。逆に、用途を言えない本は、今すぐ必要ではないかもしれません。
3 同じ役割の教材を増やさない
基本書を3冊、論証集を3冊、過去問解説を3冊持っていても、それぞれを同じ密度で読む必要はありません。教材の比較だけで時間が過ぎてしまうからです。
メイン教材を一つ決め、そこに載っていない説明や、どうしても理解できない部分が出てきたときに別の本を参照する。試験対策では、こういう使い方が効率的だと思います。
とりわけ演習書は、買っただけでは意味がありません。今使っている問題集を一通り解き、その不足を把握してから次を選ぶ方が、購入する理由が明確になります。
4 最新版を買うべきかも目的次第
法律書では、改訂版の刊行が気になります。法改正や新判例への対応が必要な本なら、できるだけ新しい版を選びたいところです。
ただ、今持っている本がすぐに使えなくなるわけではありません。改訂内容を確認し、必要なら該当部分だけ補う方法もあります。「新しい版が出た」ことと「今すぐ買い替える必要がある」ことは別です。
5 趣味の本棚と受験教材の本棚を分ける
専門書を集めること自体が趣味なら、それはそれでよいと思います。私自身、読むかどうかとは別に、欲しくなる本があります。
しかし、受験教材まで同じ基準で増やしてしまうと、買った本がそのまま学習計画になりかねません。
「今月使う本」と「いつか読んでみたい本」を分けておくと、少なくとも受験勉強の優先順位はつけやすくなります。
6 最後は過去問に戻って考える
新しい教材が欲しくなったら、「この本がないために解けなかった問題があるか」と考えてみてください。
答えが明確にあるなら、その本は良い買い物になりそうです。そうでなければ、今ある教材や過去問をもう一度使う方が先かもしれません。
法律書には、読む楽しさも集める楽しさもあります。ただ、試験合格という目的では、所有冊数に点数はつきません。教材を買うときは、まず「何に使うか」を決めたいところです。


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