私の本棚2026年版~司法試験・予備試験~選択科目環境法

机に並ぶ行政法や法律関係の書籍 ブログ

2026年10月更新(noteで更新した2025年版をベースに、2025~2026年の改訂状況も確認してWordPress版を整理し直しました。)

第1 はじめに

 本記事では、司法試験・予備試験の選択科目として環境法を学ぶ際に使いやすい書籍を、2026年時点の改訂状況を踏まえて整理します。環境法は教材数がそれほど多くない分、基本書・判例・過去問の組合せを早めに決めやすい科目です。

2026年10月時点で先に結論

  • 基本書の軸:北村喜宣『環境法 第6版』。司法試験を意識した標準的な教科書としてまず候補です。
  • 訴訟を重点的に補う:越智敏裕『環境訴訟法 第3版』。2025年に改訂され、現在はこちらを前提にしてよいです。
  • もう一冊の教科書候補:大塚直『環境法BASIC 第5版』。2026年6月に新版が出ています。
  • 入門用:北村喜宣『環境法 第3版(有斐閣ストゥディア)』。全体像を短時間でつかみたい方に。
  • 演習:専用の演習書を増やすより、司法試験の過去問を中心に回すのがおすすめです。

第2 環境法の書籍の外観

 環境法は、ほかの選択科目と比べると教材の選択肢は多くありません。ただ、司法試験対策としてはむしろ迷いにくい科目だと思います。基本書を一冊決め、判例と過去問を往復しながら、必要に応じて環境訴訟の本で補うという形で十分です。2025~2026年には主要教材の改訂が続いているため、これから購入する場合は版だけ注意してください。

第3 書籍紹介

1 基本書・教科書

①『環境法(第6版)』弘文堂 北村喜宣著 ★★★

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 環境法といえばこれ。総論で訴訟や環境法政策の一般論を説明して各論で司法試験で使う法令の解説をする。これで十分という本ではある。しかし、定義があいまいだったりもするので他の本でカバーするべきとも思う。

※基本書はまず北村『環境法』を軸にし、必要に応じて②『環境訴訟法』または③『環境法BASIC』で補う形が使いやすいと思います。

②『環境訴訟法(第3版)』日本評論社 越智敏裕著 ★★★

日本評論社『環境訴訟法[第3版]』

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 訴訟を中心に環境法を説明する本で、司法試験との相性がかなりよいです。2025年4月に第3版が刊行され、近時の法改正・判例も反映されています。環境法は行政訴訟・民事訴訟の双方が絡み、個別法の仕組みを訴訟の場面でどう使うかが重要なので、北村『環境法』の補助教材としてかなり使いやすいと思います。

③『環境法BASIC(第5版)』有斐閣 大塚直著 ★★★

有斐閣『環境法BASIC 第5版』

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 大塚先生の環境法の教科書です。2026年6月に第5版が刊行され、GX・自然再興・循環経済など近時の環境政策の動きも反映されています。分量はありますが、重要用語や設問も配置されていて学習用として使いやすいです。北村『環境法』とどちらを軸にするかは、実際に紙面を見て好みで決めてもよいと思います。

2 体系書

 私は体系書を積極的には使っていません。より詳しく調べたい場合の候補として、次の一冊を挙げます。

①『環境法(第4版)』有斐閣 大塚直著 ★

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 試験対策としてここまで詳しい本を通読する必要はないと思います。まずは上で挙げた教科書のいずれかを軸にし、わからない箇所だけ別の教科書や本書で調べる程度で十分です。

3 演習書

 特になし。

4 判例集

・『環境法判例百選(第3版)』有斐閣 大塚・北村編著 ★★

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環境法の判例集としてはまずこれでよいと思います。ただし、百選を最初から最後まで通読するより、過去問で問題になったテーマや基本書で重要とされる判例を中心に読む方が効率的です。事案のイメージが重要な判例は、判決文や事案を詳しく紹介する資料まで確認すると理解しやすくなります。行政法でも扱う判例が多いので、科目横断で復習できるのもメリットです。

※指導では、判例百選をベースに重要度を付けながら論点を整理することがあります。いずれ講義としてまとめたいところです。

5 そのほか

①『環境法(第3版)有斐閣ストゥディア』有斐閣 北村喜宣著 ★★

有斐閣ストゥディア『環境法 第3版』

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 2024年8月に第3版が刊行されています。図表や具体例が多く、環境法を初めて学ぶ段階で全体像をつかむのに向いています。選択科目をまだ決めていない段階で「環境法ってどんな科目?」を見るためにも使いやすいです。本格的に環境法を選択すると決めた後は、北村『環境法 第6版』や大塚『環境法BASIC 第5版』、過去問へ進めばよいと思います。

②『1冊だけで環境法(改訂版)』辰已法律研究所 ★★

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 辰已法律研究所の選択科目対策本です。改訂版では、合格答案作成ガイド、趣旨・規範、司法試験の論文過去問(平成18年~令和6年)、論点表まで一冊にまとめられています。基本書というより、試験対策を一冊に集約したい方に向く本です。環境法の過去問・答案例をまとめて確認できる点は大きなメリットだと思います。

第4 最後に

 以上です。環境法は教材数が比較的少ないので、基本書・判例・過去問の役割分担を決めやすい科目です。2026年時点では主要教材の新版もそろってきたので、古い版を何冊も買い足すより、基本書を一冊決めて過去問との往復を中心に進めるのがおすすめです。

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