この記事は、平成27年に私が法科大学院3年生(当時は在学中受験制度がない)の受験生だったころに予備試験の論文試験を受けた際の体験談をまとめたものです。当時はまだ情報が乏しく、受験生ブログを頼りに模擬対策や本番のイメージを掴んでいました。
この年が予備試験受験の最終年度ということで気合を入れて望んだ試験です。
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以下引用です。
昨日に続いて論文式試験です。
ここが何といっても難関ですよね。旧試験時代からここでずっと止まっている人も多いと思います。
まずは問題のレベルですが基本的には旧試験の延長といったところです。それよりもむしろ基本的な論点の問題が多い印象です。もちろん最新判例の意識みたいなものもまれにありますが、基本的には典型問題って印象です。しかし、それを7科目しっかり合格ラインにそろえるのが結構つらい。
これをするには永久知識レベルで論証をしっかり叩き込んで、基本的事項に対する基本的回答を即座にこなせることが必要だと思います。正直判例の射程みたいなレベルの高い問題でもあるものもありますが、実際にはそこで差はついていません。周りが書くであろうレベルの論証を丁寧に書いてしっかり当てはめることが重要です。
そのためにはやはり基本的知識のアウトプットを意識したインプットと答練で書く訓練をある程度積んでいることが必要最低限だと思います。案外70分で4枚書くにはスピードが要りますので。これは自分は司法試験型答練を受講することで時間圧の強い中で問題を解く訓練をしていました。同様ですが、司法試験の過去問も答案構成をするレベルでしました。
司法試験、旧試験の問題は、同じような問題がかなり予備試験に出ますので必須だと思います。特に行政法の司法試験は行政法の良い問題がないので必須かなと思います。
科目ごとは別途書こうと思うのですが、ついでに言うと実務基礎科目はこれはもうロースクールの授業がなければAを取ることは個人的にはできなかったと思いました。証拠構造の理解や手続は模擬裁判、要件事実もローで徹底的にやりましたから…逆に言うとローに言ってしっかり勉強していればかなり十分かなと。もしできないなら民事は大島本で、刑事は正直わかりませんね…
教養試験についてはまずは基本的な小論文の書き方を押さえておけばCは堅いと思います。もっともそれ以上を取るにはやはりその学問分野の基礎的な知識素養がないとなかなか難しいのかなって思います。と腰の経済学や去年のエリート論、その前のコミュニティ論など。現場で30分で学生風情が考えて1流の議論が欠けるわけないので…とはいっても特別のインプットはする必要ないでしょうね。あくまで不要でしょうね。
さて本流の基本科目のお話ですが、要は基本的知識を正確にその現場で問題文に合わせて再現できるようにしておく必要があると思います。その方法としては私はアガルートの講義を使ってそのテキストと論証を使用しました。基本書などや他の予備校でもいいと思います。
あと、これは友人の言なのですが、司法試験予備試験は実務家登用試験ではなく、実務家登用試験受験資格付与試験なので学者のお遊び的な問題、今年で行ったら憲法と民訴ですね。に付き合ってげるっていうイメージも必須かなと。まぁこれは来年以降はどうなるかわかりかねますが。。。
要するに、基本事項をしっかりと覚えて、しっかりかけるようにしておくことです。3段論法だとか、問題提起だとか個別的な論点はありますがそこは問題演習を通してケースバイケースで覚えていくというかなれて行くべきものだと思います。一般論より個別具体的な検討です。
次回は論文から口述までの過ごし方と口述対策を書こうかなと思います。
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