2022年合格体験記(司法試験)受験顧問(添削有)コース受講のモリオ(@muriomorio )さん

合格体験記第3弾です!

モリオさんは予備試験のころから指導しており、予備合格時にも合格体験記を書いてもらっています。

https://note.com/embed/notes/n4b6095346077

 まさかの近所ということではじめた指導でしたが、もう合格してしまうとは…という感じです。

 モリオさんも働きながら予備校を利用して予備試験⇒司法試験でした。試験に対する対応力が非常に早く、当初から答案の形を意識していました。毎日書いた答案をツイッターにアップするほどです(これは非常に良いやり方ですが、ほかの方はなかなかやってないですね)。

 予備合格後からどういう心境で司法試験に臨んだのか?合格まで何をしたのか参考になるのでぜひ最後まで読んでください。

以下、引用です!(太字はともしびによるものです)

令和4年度司法試験に合格したモリオと申します。
 ともしび先生から「合格体験記を!」と言われているのですが、あまり気が乗りません。正直言うと予備試験の時に比べて司法試験は自分の中でも熱意があまりなかったですし、熱意がなかったのであんまり細かく覚えてないし、思っていることをありのまま書くと少し顰蹙をかいそうな気もするからです。
 しかし、一応合格体験記を書くことをともしび先生と約束していたこと、「このような合格者もいるんだ」という情報自体ももしかしたら誰かの何かの判断に役立つかもしれない一縷の望みがあることを考慮し、筆をとることにしました。
 したがいまして、この合格体験記は一般によく見る「司法試験へのやる気にあふれた受験生が効果的な勉強を実施し好成績で合格する」のような、次代の受験生に情熱と勉強の気づきを与える内容ではないです。端的に言うと、これは「予備試験合格で慢心した受験生が適当に勉強続けたら普通くらいの順位で司法試験にも受かった」という合格体験記です。そのような合格体験記が誰にどのように役立つのか私にも分からないですが、私の役目は情報をありのまま発信することであり情報の活用の仕方は受け手に任せる、と割り切ることにします。


【予備試験までの略歴】

・アラサー会社員。理系卒。法学や法務経験なし。
・2020年2月から予備試験の勉強を開始。過去問を起案しまくり予備論文受験までに330通答案作成。2021年予備試験合格。
・資格スクエア6期で基礎知識を身に着けつつ、ともしび先生に個別指導をお願いし定期的な答案添削を受ける。


【司法試験への意識】

 予備試験を合格した後、翌年の司法試験に向けて、私はあんまり勉強のやる気がありませんでした。
 これは以下のような思考によります。

・2020年度予備試験合格者は90%以上が2021年度の司法試験に合格している。統計的に考えれば、2021年度予備試験合格者の自分も2022年度の司法試験に高い確率で合格できるはず(社会人予備試験合格者の翌年司法試験合格率はもうちょっと低くて70%程度だったことにはこっそりと目を瞑る)。

・予備試験に合格できたので、おそらく司法試験合格発表前に法律事務所の内定が取れそう。裁判官も検察官も目指してないし受験指導をする気もないので、司法試験の順位が高くても役立つ場面がない。

フルタイム会社員なので、勉強に多大な時間は割けない。特に予備試験までは勉強のために仕事を見て見ぬふりして退勤することが多く、同僚があまり納得していないであろう気配をうっすらと感じていた。これ以上社内での自分の評判を下げるのはつらいし、仕事も面白いことがやれているので、勉強はなるべく減らして仕事に時間を割きたい。

・「予備試験に合格できる実力が身についているんだから、追加であと半年勉強できる司法試験もまあ大丈夫なんじゃね?」という慢心。

 もちろん、司法試験に落ちるのは絶対に嫌でした。なので、私は「ビリでもいいからとにかく合格」を司法試験の目標に据え、それが危ぶまれない程度以上かつ特別な無理はしない範囲での勉強をしていました。


【予備試験合格後の具体的な勉強】

・7科目論文
 予備試験の時と同じ思想で、「過去問中心に勉強」「なるべく毎日書く」という方針で対策をしました。具体的には、アガルートの単年ごとの過去問解説講座を購入し、1日1科目の答案構成と起案を毎日実施し、1週間で7科目1年分を終わらせる、という方法です。もっとも、予備と違ってフル起案を毎日やるのは大変なので、毎日の起案は設問の一つだけに限定するのを基本とし、土日や仕事を早く終えられそうな日だけフル起案する、といった形式で実施していました。
 ともしび先生には、週に1~3通実施していたフル起案の答案をgoogle driveで共有し、週に1回google meetで講評をもらっていました。
 最終的には令和3年から平成20年の過去問まで遡りました。

・選択科目(経済法)
 基礎知識としてBEXAの講義を一回だけ聞いて、あとは「1冊だけで経済法」を周回しました。1周目は過去問を1日1問読むだけ、2周目は1日1問起案、3周目はまた読むだけ、といった方法だったと思います。

・短答
 短答パーフェクトを2周しました。問題総数を憲法と刑法は16分割、民法は32分割して(大体1日20問前後になります)、1日目憲法,2日目民法,3日目民法,4日目刑法という4日セットで1/16ずつ進めていき、64日で4科目を1周するようにしてました。2021年12月に周回し始め、2022年2月頃に1周し終えたと思います。この最初の周回において、令和3年の問題だけは解かずに飛ばして未読のままとっておきました。2月に短答パーフェクトを1周し終えた後、初見の令和3年短答過去問を解いて、132点くらい取れることを確認しました。
 念のため短答パーフェクトをもう1周し、2周目を終えたのが4月末頃です。

・模試
 自分の相対的な位置を確認するため、2021年12月にlec模試、2022年3月にTKC模試を受験しました。どちらも上位25%程度の成績だったと記憶しています。


【司法試験の結果】
 受験前は「論文は無難な答案を揃えてとにかく大失敗しないようにする。短答で合格者平均よりちょっと高い点を取り、万一の論文の失敗に備える。」という合格プランを描いていました。結果として合格はできましたが、このプランは崩れています。

・選択科目
 そこまで突飛な問題ではなかったですが、演習不足により何を書けばいいか混乱し、自分でも「芯を食ってない気がするな…」と思いながら答案を完成させました。
 やはりイマイチで結果は50点弱です。

・憲法
 選択科目の手ごたえがイマイチだったことに少し尾をひいていたのに加え、「どうせ表現の自由とかいつも通りの問題しかでないだろ」と油断していたところにあの問題を出され、うろたえて試験中に一瞬頭が真っ白になりました。なんとか立て直し、自分でも「訳わかんないこと書いてるな…」と思いながらも一応答案を完成させました。
 やはり評価伸びずBです。

・その他論文
 例年に比べて問題が簡単に感じました。予備の時は問題が難しかった科目で成績が良く、典型論点が中心だった科目は評価が低かったので、少し不安でした。
 しかし意外に憲法以外は全科目Aを取ることができました。

・短答
 試験直後は「別に普通だな。いつも通りの手ごたえだから135点くらいか?」と思っていたのですが、自己採点したら123点であることが発覚。とても悪いわけではないですが、短答で少し余裕を作るつもりだったので、思い描いていた合格プランが崩れて結構精神にきました。

・総合結果
 600位前後


 以上です。このような情報でも、どなたかの何かのご判断のお役に立てば、幸甚です。

 引用終了です!

 私が読んだ時の感想として、

①仕事や家庭と勉強とのバランス(予備後の就活も結構大変そうでした…)をしっかり理論的根拠に基づいて分配している点

②アウトプットを意識して常に論文に触れている点

③過去問中心主義を徹底している点

はさすがと思いました。

指導時も安心してみることができました。勉強の話以外にも仕事の話や就活の話もしながらで、長期的な視点に立って勉強している点は非常に良かった(優秀すぎた)。

 また、再現も素早く提出してくれて診断とほぼ変わらない感じ(憲法がちょっと…という感じでした)で非常に安心できました。

 短期間で無難に受かっていくスマートな教え子でした。

 私からは以上です。参考になれば幸いです。

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