第1 はじめに
私が受験時代に使用していた本や読んだ本,現在指導に際して確認するために使用している本をまとめていこうと思います。利用方法なども一言二言で書いていきますので参考にしてください。また,同じ名称の本も多いので,通称なども使用していきます。
なお,すべてを私が購入し通読していたわけではなく,図書館で参照していたものも結構記載しております。
第2 環境法の書籍の外観
環境法は、ほかの選択科目よりも書籍が少ないため、勉強しにくい科目ではあります。しかし、その少ない基本書で知識は十分に試験対策としては申し分ないです。また、問題演習は過去問で足りる上に、判例も判例百選レベルでOkです。重要判例は行政法や民法とも同じ事案(小田急高架事件とかく国立マンション事件とか)なのでなじみがあると思う。そのため、本が少ないことによるデメリットはあまりないといえます。
第3 書籍紹介
1 基本書・教科書
①『環境法(第6版)』弘文堂 北村喜宣著
環境法といえばこれ。総論で訴訟や環境法政策の一般論を説明して各論で司法試験で使う法令の解説をする。これで十分という本ではある。しかし、定義があいまいだったりもするので他の本でカバーするべきとも思う。
※環境法はこの本を必須にして、次の②か③を所持していればOKという感じがある。
②『環境訴訟法(第2版)』日本評論社 越智敏祐著
訴訟を中心に環境法を説明する本。問題演習で司法試験過去問を使っていたりして試験的にも親和的。訴訟がすべてではない科目ではあるが、やっぱり訴訟の理解が重要なのでこちらも使い勝手が良い。
③『環境法BASIC(第4版)』有斐閣 大塚直著
もう一人の環境法の大家の大塚先生の教科書。体系書的なものもあるが、こちらの方が読みやすいのでお勧め。
2 体系書
とくに使用せず。強いて上げれば、環境法の体系書はこれしかないんじゃないだろうか…
①『環境法(第4版)』有斐閣 大塚直
ここまでの本を読む必要はない。教科書の3冊のどれかで、わからない箇所を読みまわせば問題ない。この本を買うなら教科書2冊体制の方がいいだろう。
3 演習書
特に使用せず。
・『ケースブック環境法』
※古いのでURLは省略
古すぎて,最新の法律改正を問われる環境法では私の受験時代でも使用できなかった。一応これしかないので目は通したが,過去問で十分だと思う。
4 判例集
・『環境法判例百選(第3版)』有斐閣 大塚・北村編著
これくらいしかない。もっとも,判例集を読むよりも実際の事案がわかる資料を見た方が,イメージがつくし効率的だと思う。必ずしも全ての判例を読む必要はない。なお、行政法でも使う判例の解説がすごい良かったりする(小田急高架の解説が宇賀先生とか)。
※判例百選をベースにランクを説明しつつ論点を解説する~みたいなのを過去何回もやっている…講義にしたい。
5 そのほか
①『プレップ環境法(第2版)』有斐閣 北村喜宣著
入門書です。最初にざっと読んでいた本ですが、今となっては、さすがに古めなので、下の②の方がよいと思います。
②『環境法(第2版)有斐閣ストゥディア』有斐閣 北村喜宣著
こちらも入門書的にざっと読める本。まずはこれを見てなんとなく興味があれば~ぜひ取ってください!
③『1冊だけで環境法』辰巳法律研究所
辰巳法律研究所の1冊だけでシリーズの本。答案例がついているという点がよいが、他は微妙な感じ。答案がまとまっている点で必須な感じがある。
第4 最後に
以上です。環境法は教材が少ないのでやりようが決まってきますので、非常にお勧めです!
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