今回は、今年度の自分の教え子の超雲水君の合格体験記です!司法試験在学中受験の一発合格の方です!
彼にはローの内情や法曹コース、3+2下での状況などを聞きながら、司法試験の勉強を教えていました。本格的な指導開始は2022年の予備試験後だったのでほとんど司法試験の過去問添削でした。
また、彼の体験記にもありますが、ローの予習の仕方や司法試験とのローの授業の付き合い方等も意識しつつ色々相談に乗っていました。
来年からローに入学する方は必見です!
では以下、引用です(ほぼ原文ママです)。
第1 経歴
1 学歴
私立法学部→中央ロー(普通合格)
※免除等はなし。法曹コースではないが在学中受験組。
炎の塔は未所属
2 成績
公法系 AA
民事系 BAA
刑事系 DD
選択科目(知財) 47点
論文順位700位前半
短答123点
総合順位800位前半
第2 個別指導の感想
ともしび先生の個別指導についてと在学中受験について書いていきます。
1 個別指導を受けるに至った経緯
本格的に指導を受け始めたのは、2022年の9月ころ(既修1年目の夏休み)からです。ともしび先生とは、2021年12月頃にTwitter上で先生からお声がけをいただいて出会いました。当時ロー入学前で、金銭面での不安もありローに行ってもいいのかを悩む旨のツイートをしているところに、相談に乗るよとお声がけいただきました。実際には、ほぼお叱りを受けていたようなものでしたが、初対面でしっかりと厳しい現実を突き付けてくださったことには感謝しています。
指導を受けようと思ったきっかけは、司法試験まで1年を切ってはいたものの、答案を人に見てもらう機会が少なかったので、だれかに見てもらいたいと思っていたことと、ダメなところははっきりと言ってもらえるので、モチベーションを保ちつつ、方向性も間違えずに勉強できるなと考えたことにあります。
2 個別指導を受けてよかった感想
個別指導を受けて特によかったと感じる点は3つあります。
⑴ 多様なサポート
1つ目は自分の勉強歴や大学受験歴(一般か推薦か)、使用教材、どれくらい過去問を解いているか、答案を書いているかなどの現状分析を前提とする学習スケジュールの作成及び管理、疑問点についての質問回答サービスといった、受験勉強の補助輪的なオプションが充実していることです。自分で作成したスケジュールが実現可能なのか、あるいは試験勉強として必要十分な量なのかを評価してもらえます。また、質問を送る際には、自分の疑問点を他人に伝わる表現で可能な限り言語化しようとするので、理解を深めることができます。
7科目すべてについて質問ができ、短答についても聞けます。私は疑問点を自分でつぶそうとするタイプだったので、あまり質問を送ることはありませんでした。もっとも、自分で解消した疑問点の理解が正しいのかを聞けるのでそのような利用はしていました。個人的には授業の予習について質問できる点が何よりも優れていると思います(ローでは絶対に聞けないので)。
⑵ 自己添削の仕方の指導
2つ目は、自己添削についても指摘してもらえる点です。他の個別指導を受けたことはないので、比較はできませんが、答練などでは自己添削をした答案を提出することはありません。そのため、自己添削について指導を受ける機会はほぼなく、答案の改善については、第三者に強く依存することになります。自己添削の能力が向上すれば、日常的な学習で自分の答案を改善できる機会が増えます。
⑶ 一貫した指導
3つ目は、特定の人から一貫して指導を受けられる点です。学習を続けていくうちに、無意識のうちに癖がついてしまうことがあります。悪い癖がついてきた場合はその点を指摘してもらえます。また、一貫した思考の方法を学べます。
相性の問題は大きいですが、無料体験も行ってもらえるので、そこで判断できます。
第3 在学中受験と司法試験
1 生存戦略
中央ローの在学中受験資格は、基本科目の単位取得と選択科目4単位の取得です。留年さえしなければ、通常は在学中受験資格を満たします。もっとも、進級要件が厳しいので、留年を避けつつ受験勉強をする必要があります。
私のGPAは進級者の中で下の方(で、確かめてはないものの合格者の中ではビリの可能性もあるくらい)です。そこで、いかにローで手を抜くかという観点からロースクール生活について論じます。
ロー生活を生き抜くためには、余力でこなせる範囲を増やすことが何よりも必要です。授業の予習は文献で裏をとりながら仕上げようとするとかなりきつい分量です。中には、司法試験にかかわらないものもあります。そこで、予習の際は大胆にメリハリを付けることにしました。具体的には、事例問題では問題を読み答案構成をするにとどめる、判例を読ませてくるものは、予備校テキストに載っているものだけ読む、授業範囲の総合講義を聞きなおすなどです。予習を完璧にしていかないと授業での質問に答えられるか不安を覚える方もいるでしょう。
しかし、口頭での質問であるだけで、ソクラテスメソッドでの質疑応答は答案作成と同じであり、特別恐れるものではありません。基本的な定義や判例(行政法の処分性や民法177条の第三者の意義など)は特別予習しなくとも答えられる状態にあるべきです。それ以外は聞かれたことに答えるだけです。答案と同じで完璧な答えである必要性はなく、思考過程を示して答えればいいです。自分の頭で考えていれば教授の追撃にも回答できます。思考停止で論証を吐き出そうとするから教授にも「何言ってんだこいつ。」みたいな表情をされるのです。
2 試験対策
余力を増やすことと司法試験における学力を上げることは重なり合っています。余力を増やすために私が行ったことは司法試験の過去問中心の学習を行うことです(偉そうに言っていますが、過去問を解くことの重要性に気づけたのはともしび先生のおかげです)。司法試験の過去問を実際に書くことで、基本論点の問われ方や、自分の弱点を知ることができます。また、予備校の論点リストは司法試験の出題傾向から作られているので、過去問中心の学習にすることで、超重要論点に触れることができますし、採点実感を使うことでその論点についてどのような書き方をすることが求められているのかも学べます。わからないところについては調べることで、その論点についての知識を深めることもできます。これによって、授業の予習にも試験対策にもなります。
重要論点の知識に問題がない人は現場思考の訓練を積むことができ、思考の型をストックすることができます。利益衡量の手法を学んでおけば、現場思考を求められる質問に対しても答えることができます。
司法試験の過去問演習が期末試験対策になる場合もあるでしょう。
3 最後に
司法試験の過去問は早めに解いてください。「まだ解くときじゃない。」と言う方はいつ解こうとしているのか、そのときは来るのか考えてみてください。既存の過去問を解くだけで何日かかるかを計算してみてもいいです。
過去問または答案を書かずに受かったという人の言葉を聞くとどうしても信じてしまいたくなります。私もそうでした。自分が答案を書かずに受かるタイプかどうかの見極めは重要です。ロー生活や司法試験対策で悩んでいて、かつ過去問に手をつけていない人は今すぐ着手してみてください。
以上で私の体験記を終わります。ともしび先生との出会いで受験生活を見直すことができました。私の体験記では直接的な試験対策面について焦点を当てて個別指導の利点を記載していますが、実際にはメンタル面でのケアなど受験生活全般について支えていただけます。ともしび先生にはこの場を借りて改めて感謝申し上げます。
以上
以上引用終了
この後、複数名の方にも合格体験記を書いてもらうつもりです!
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