【司法試験・予備試験】余分な論点を書かないコツ

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今日は、司法試験・予備試験の論文答案を書く際に、「余分な論点を書かないためのコツ」を紹介します!

 司法試験や予備試験では、限られた試験時間内での論述が求められます。そこで重要になる点が、「余分な論点を書かない」ことです。余分な論点を書くと、紙面と時間を使ってしまい肝心な点が薄くなり、評価が下がってしまいます。

 余分な論点を書かないための具体的なチェックポイントを以下で解説します。

1 設問で問われているものか?

 まず答案を書く際に最も重要なのは、「設問が何を問うているのか?」を明確に把握することです。

 設問は必ず特定の問題を設定しており、それに対する回答を求めています。したがって、答案を書く際には、常に「今自分が書こうとしている内容は、設問が求めているものか?」と意識的に確認しましょう。

 例えば、刑法の問題で「Aに対する罪」とあればAが被害者でない犯罪の成否は書かない、ということです。

2 問題文の事実を使っているか?

 論文試験では、問題文で示された事実を必ず答案に反映させることが必要になります。事実と無関係な抽象的な論点を書き連ねても意味がありません。

 論点を書くときには、「その論点を書くために問題文中のどの事実を使うか?」を意識的に考えるようにしましょう。
 問題文に関連する具体的な事実がない論点は、余分な論点の可能性が高いです。

3 今書こうとしている論点の典型的な場面か?

 司法試験・予備試験の問題は、多くの場合、典型的な論点を中心に作られています。そのため、答案作成時には、「この論点は典型的な場面で問われるものか?」という観点からも判断しましょう。
 気づいた論点や、その条文で問題になるからとすべての論点を記載する必要はありません。

 例えば、刑法で住居侵入が前提となるとき、「侵入」の意義等を説明していては余計な紙面をつかってしまいます。
 刑訴法の逮捕に伴う捜索差押の場面で、「逮捕の現場」「逮捕の場合」いずれについても論点を大展開しなくともどちらかで、問題の所在を片付けられるなら、両方を記載する必要はありません。
 もっとも、刑法でいえば端的に構成要件該当事実を示さないと、違法性阻却事由等の論点には進めません。この場合、、簡潔に済ませるか、場合によっては触れなくても良いでしょう。

4 最後に

 以上、余分な論点を書かないための3つのコツを紹介しました。

 司法試験・予備試験の答案は「メリハリ」が非常に重要です。これらのチェックポイントを活用し、効率よくポイントを押さえた答案を書けるようになりましょう!

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